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サラリーマンのまっすんが、日々思いついたこと、趣味(歌舞伎、文楽)などについて、気が向いたときに語ります。
by hmassun
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横浜マラソン 記録

3月15日、初マラソンを完走した。

ジョギングを始めて約2年。フルマラソン完走を目標にしてきた。
横浜マラソンの当選がわかったのが昨年9月、半年前である。
それから、常に横浜マラソンを意識していた。
とにかく初めてのフルマラソン、何が起こるかわからない、
途中リタイアはしたくない、できれば良いタイムで走りたい、
そう思ってトレーニングを積んできた。

結果は、3時間56分(ネット)。満足行く結果であった。
半年前は、完走が目標であったが、トレーニングを積んでいく
うちに、欲が出てきた。初マラソンで4時間切れるのではないか。
ランナーにとっては、サブ4と呼ばれる4時間切りはひとつの目標である。
しかも、初マラソンは1度しかない。そこで4時間切ることができれば
最高である。

2月1日の神奈川マラソンでハーフ1時間47分、2月15日の
横浜月例マラソンでの20kmは1時間37分という記録を達成。
2月あたりからは、4時間切りを目標にしてきた。

大会3日前あたりからは、大学受験以来ではないか、と思えるほどの
緊張感があった。

こういった体験はもう2度とできないだろう。何でもそうだが、初めての時の
緊張は2度目は味わうことができないからだ。

42kmの中で、心のドラマはあった。いや、そんなかっこいいことではなく、
頭の中で考えていることが、距離を重ねるごとに変っただけだ。
景色を眺める余裕などない。結局は、自分との闘いを延々とやっている
のである。「もういいか」という自分と「まだまだいける」という自分との
相克である。

とにかく、今回は、「まだまだいける」という気持ちを持ち続けられたところが
満足いく点である。

距離ごとに考えていたこと。

0〜5km:とにかく人が多い。前がつかえて自分のペースが出せないことへのいらだち
でいっぱい。しかも、レース直前にトイレに行ったのに、もう催している。どうしよう。
トイレは行列だ。時間のロスは大きい。このまま走れば汗で流れるのではないか。

5〜10Km:まだまだ前がつかえてペースがつかめない。すき間を縫って前に出ても
また人の壁がある。ジグザグとすき間を探す走り方をしてしまいエネルギー消耗。

10〜15km:ようやくペースが掴めてきた。それでも人が多いので、アップダウン
をしてしまう。体力的には、そんなに疲れてはいない。

15〜20km:ペースが出てきた。ペースが速い人たちの群れに入ることができて、
これは走りやすくなってきたぞ。しかし、トイレに行きたい。全然汗で流れない。
結局、無意識のうちに17km手前のトイレに並んでしまう。4分間のロス。痛恨だが、
その後、体がとても軽くなった気がしたので、トイレに行ってよかった。

20〜25km:ペースが安定してきた。しかし、中間点で時計を見ると、2時間1分。
このままでは、目標のサブ4達成はできない。どうする?ここは、あきらめずに
サブ4を目指すしかない。前半は、前がつかえてペースが出なかっただけだ、
と自分に言い聞かせる。ここからは、32kmまでが時計を見ないで走ろう、と
決める。32kmで3時間前後であれば、あとは死に物狂いで走ろう、と。
左足、左の太ももなどが痛む。高速道路は、道路が斜めになっており、片方の
足に負担がかかる。これは誤算だ。23kmくらいでポケットに入れていた
アミノバイタルを飲む。

25〜30km:ずっと高速。高速が思いのほか長い。道路は斜め。ランナーの
ペースは落ちてきている。その間隙を縫って走る形になる。ジグザグな走り方が
多くなり、エネルギー消耗。しかし、つられてゆっくり走るわけにはいかないのだ。
何度か屈伸をする。あまり効果はなかったような。とにかく、行けるところまで行こう。

30〜35km:32km付近で高速を降りる。とはいえ32kmの標識を見過ごし、
33km地点で時計を見る。3時間5分。微妙なタイムだ。足が、どんどん重くなり、
スピードが落ちているのがわかる。しかし、どの程度まで落ちているかはわからない。
キロ7分なのか6分なのか。感覚がつかめない。歩いている人もいる。ペースが
落ちている人が多数。そんな人々を追い抜く形で、足を前へ動かす。
給水所の踊りパフォーマンスに元気をもらう。

35〜40km:もう限界だ。足が全然動かないという感覚。それでも前へ。
「お前はここで終わっていいのか」「根性で走れ」と言い聞かせる。根性なんて
大嫌いな言葉であったが、根性は時には大事だということを痛感する。
37.195km地点で3時間28分。あと5kmを32分で走らなければならない。
普通の状態だと余裕のタイムだが、キロ6分で走れるのかどうかが不安。
しかし、ここまできたらサブ4を目指すしかない、という強く言い聞かせる。
「ま、いいか」を座右の銘としているが、この場面ではそうはいかない。
山下公園の前まで来ると、沿道に応援の方々が見える。大声で「あと少し」
「頑張れ」と言ってくれる。嬉しくて涙が浮かぶ。そしてここまで来れたことに
感激する自分がいる。もう少しだ。

40〜ラスト:サブ4が見えてきた。このペースで行くと4時間が切れる。
赤レンガやみなとみらいといったいつもの練習コースを大会で走っている。
こんなに嬉しいことはない。気力しかない。ペースアップなんてできない。
友人が応援に来ている。みなとみらいから赤レンガ付近にいると聞いていた。
沿道を見ながら走る。赤レンガ付近では発見できず、みなとみらいの橋の手前
あたりで発見。ハイタッチをして走り過ぎる。これは嬉しい。応援に来てくれて
いなかったら、4時間切れなかったかもしれない。格好いいところを見せたい
という気持ちが、自分を奮い立たせたのだ。パシフィコまで帰ってきた。
右に曲がり臨港パークがゴールだ。ゴールは意外とあっけない。ゴールして
みるともっと走れたのではないか、という気持ちが芽生える。勝手なものだ。


【反省点】
・Fゾーンからの出発であった。申告タイムをもっと早くにしておけば、
前がつかえるようなことはなく、自分のペースが出しやすかったに違いない。
もしかしたら、4時間40分台も出せたかもしれない。
・事前の水分補給が大事だと言われていて水分を取りすぎたかもしれない。
会場に着いて3回トイレに行ったにもかかわらず、スタートの整列中に行きたくなり
列を外れてトイレに駆け込む。よって、Gゾーンの先頭付近からのスタートとなる。
また、途中でもトイレに駆け込むことになり、このタイムロスを考えれば、水分控えめ
でも良かったのかもしれない。しかしこの水分ローディングが良い結果をもたらせて
くれた可能性もある。
・NHKの番組3ヶ月でサブ4に出ている3ヶ月メニューを基にトレーニングをしてきた。
その通りにはもちろんできていないが、それでも、多少オーバートレーニングだったかも
しれない。ジョギング自体は2年前からしているわけだから、もう少し自信を持っても
良かったかもしれない。

【よかった点】
・矛盾するようだが、トレーニングを計画的にしてきたのはよかった。
・ガス欠を恐れて炭水化物を3日前から十分に取っていた。レース中、給食所では
食べ物をほとんど手に取ることがなかったが、ガス欠の感じはなかった。アミノ酸の粉末を
4回ほど水またはアクエリアスで流し、アミノバイタルを飲んだが、それで十分だった。

以上

フルマラソン出場は、学生時代からの「あこがれ」であった。しかし、「俺には
無理だろうな」と思ったまま40歳を過ぎてしまった。そして、41歳でジョギングを
始めた。1年1つ何か目標を持ってそれに取り組む、ということを40歳からの課題に
してきた。その一貫としてフルマラソンを目標にしてきた。

今は、本当にやってよかった、という気持ちだ。楽しかったという思い出しかない。
苦しいことも含めて楽しい。自分とこれだけ向き合えるのも素晴らしい体験だ。
これからも続けたいと思う。

ボランティアの皆さん、応援の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいだ。
見ず知らずのランナーに大きな声で声援を送る方々。申し訳ないが、昔の
私ならば、物好きな変った人としか思えなかった。しかし、こういった人々に
支えられているのである。他人を応援する、応援できるって素晴らしい。

来年は、抽選に漏れたとしたら、ボランティアで参加したいと思う。

今は、筋肉痛が心地よい。

スプリット ラップ 通過時刻
Start 00:19:25 08:49:25
5km 00:49:41 0:30:16 09:19:41
10km 01:17:38 0:27:57 09:47:38
15km 01:43:55 0:26:17 10:13:55
20km 02:15:49 0:31:54 10:45:49
中間 02:21:16 0:05:27 10:51:16
25km 02:42:02 0:20:46 11:12:02
30km 03:08:40 0:26:38 11:38:40
35km 03:35:30 0:26:50 12:05:30
40km 04:03:31 0:28:01 12:33:31
Finish 04:15:32 0:12:01 12:45:32
by hmassun | 2015-03-18 21:52 | 日々の雑記